インドで卵ビジネスに参入する世界的自動車メーカーの話
本業とはまったく違うサイドビジネスを展開
する企業のなかでも、かなり異色の“副業”を
展開する世界的企業があります。
自動車メーカーのスズキです。
スズキは今や人口約13億人の大国インドで、
自動車市場のシェア50%を誇っているのです。
圧倒的なシェアですね。
この独占のインドでまったく違うビジネスを
起こしているのです。
それが、卵ビジネスです。
日本の鶏卵業界大手のイセ食品の
「インドの皆様に安心・安全で栄養価の高い
卵を届けたい」という思いに共感し、
スズキは同社の小型トラックを用いて
保冷物流構築に協力するのです。
この両者が合弁企業を設立し、2020年から
鶏卵生産・冷蔵輸送の事業に乗り出そうと
しているのです。
これ、卵かけごはんプロジェクトと呼ばれているようです。
インドでは生のままで食べられるような
衛生的な卵はなかなか手に入らないので
卵かけご飯は贅沢品となります。
衛生的な卵の流通が難関となっているのです。
そのため、消費量も日本に比べてインドは
5分の1以下ということです。
卵は完全栄養食と言われるほどの
栄養満点の食品です。
しかも料理のレパートリーもたくさん
あります。
質の高い衛生的な卵の流通さえうまくいけば
一気に普及していきそうです。
この保冷物流網が構築できれば、
その他の食品にも応用が効き、
国民車に加え国民食にも貢献と
なりそうです。
インドにとってスズキは偉大な企業
になりそうですね。