働くことのあれこれを綴るブログ

働き方改革やら労働問題に関わるコトなどについて書き綴ります

タクシーの相乗り制度は最初は乗る人が少なそうだなという話

タクシーの相乗りが認められることに

なるかもしれません。


今年の6月に閣議決定された成長戦略では、

タクシーの相乗りについて導入を進める

議論が盛り込まれていたのです。

 

今まで道路運送法上、街中で見かけるような

タクシーは、原則として乗合行為が

出来ないことになっていたのです。

 

乗合バスと違って、乗客が乗る際には

一個の契約(一車貸切)となるため、

運転手が相乗りを希望する乗客を募って

乗車させ、

 

それぞれの乗客から個別に運賃を

収受することは出来なかったのです。

 

しかし、10月28日から始まった

タクシー運賃が乗車前にアプリで

把握できる「事前確定運賃」は、

タクシー業界に新たな風穴を

開けそうな感じなのです。

 

事前確定運賃とは行き先をアプリに

入れると運賃が出てくるという

外国人や旅行者には

ありがたいシステムです。

 

この事前確定運賃は

来年のオリンピックに向けて

訪日客が安心して乗車しやすくなるという

メリットに加えて、

 

到着地点が同じ乗客同士が同じタクシーに

乗る「相乗り」や、複数の交通手段を

一括して利用・決済するマース

など新サービスが格段に導入しやすく

なるのです。

 

このマースとはフィンランドではすでに

実施されているようですが、

 

アプリに出発地点と到着地点を入力すると

電車やバス、タクシーやバイクシェアなど、

 

公営・民営を問わずさまざまな交通手段から

最適な移動手段を組み合わせて提案

してくれるという画期的なサービス

なのです。

 

しかもすべてスマホで、完結するのです。

これはかなり便利そうです。

 

例えば、家から空港まで行きたい場合など

も一回の予約で完結するのです。

 

これにより、フィンランドでは

都市交通の最適化を実現したようです。

 

国土交通省も地域の交通手段維持に

向けマースに期待しており、

新運賃制度の普及は進んでいきそうなのです。


相乗りタクシーに限らず、

デジタル技術の活用で様々な需要、供給を

マッチングすることが出来るようになり、

 

個人と個人をマッチングする

プラットフォームは続々と登場しています。

 

モノを売買するフリーマーケットアプリや

民泊のように空いているスペースを

貸し借りするプラットフォーム、

 

更にはイラストやデザイン等個人の

スキルをマッチングするものまであります。

 

こうしたプラットフォームでは、

参加者の質の維持が重要になってきますが

今のところ、相互評価などが

うまく働いているようです。

 

こうしたシステムが進むにつれ

あらゆるマッチングサービスがこの

相互評価制度を取り入れると

個人レベルでの積み重なった評価が

 

俗に言う、信用スコアなるものになり

個人がスコアで管理される社会に

なる懸念もあります。

 

便利な反面、こうしたシステムを

とおすことで、個人データがどんどんと

蓄積される世の中になっていきそうですね。