働くことのあれこれを綴るブログ

働き方改革やら労働問題に関わるコトなどについて書き綴ります

就職氷河期世代への支援策に朗報か!という話

以前に当ブログでもお伝えしていました、

就職氷河期世代支援の続報です。

 

政府はこの世代に向け

就職氷河期世代支援プログラム」を

打ち出したのは以前お伝えしたとおりです。

 

この世代、バブル崩壊後、

雇用環境が特に厳しい時期に

就職活動を行った世代で、

 

希望する職に就くことができず、

現在も不安定な仕事に就いている人が

かなり多いのです。

 

この世代に再挑戦の機会を与えようと、

政府は本年度予算で約1300億円の

就職氷河期世代支援プログラム」を

投入していて、

 

具体的には30代半ばから40代後半の

正規雇用者30万人を、農林漁業、

観光業、自動車整備業、建設業などの

正社員に転換する内容となっていました。

 

この就職氷河期世代とは、

1994年から2000年代半ばに

採用試験を経験した人たちを指します。

 

この世代が少しでも今よりも

恵まれた環境になれば日本の問題も

少しは解消されるかもしれません。

 

とはいえ、農林漁業などは今の若者でさえ

就きたがらない不人気業種に

 

支援策として莫大な予算を使った

人手不足の解消事業と言えなくもありません。

 

ここまでは、前回でお伝えした内容

なのですが、

 

支援プログラムの最後に

「その他の取り組み」というのがあり

 

そこには「国家公務員・地方公務員の

中途採用の促進」とあったのですが、

これについて具体的な内容が

発表されたのです。

 

内容は中途採用の枠を今より増やし、

優先枠を与えようというものです。

 

これは、かなり期待大なのでは

ないでしょうか。

 

例えば、厚労省本省は35~49歳を

対象に10人を採用予定です。

 

かなり少ないですが。。

 

受験資格は過去1年間に正規雇用労働者

として働いておらず、

 

かつ2019年12月25日以前の

5年間で正規雇用期間が通算1年以下

の者となっています。

 

虚偽申告した場合は採用無効に

なることがあるともうたっています。

 

というのも、かつて07年にも

再チャレンジ試験」と称して

国家公務員の中途採用を実施した際

 

合格者の多くが大企業からの転職組や

子育てから復帰の主婦に偏り、

氷河期世代の効果的な受け皿とは

ならなかったという過去があるからです。

 

こういうのありましたねえ。

この時の採用倍率、軽く100倍を

超えていたような。。

 

今回の公務員の中途採用

令和4年度までの間、政府を挙げて

集中的に取り組まれることになっています。

 

つまり、これから3年間は積極的に

氷河期世代中途採用を行う

ということなのです。

 

具体的には、オリンピック後に

本格実施するようです。

 

公務員の中途採用は東京都のほかにも、

和歌山県滋賀県北九州市などが

予定しています。

 

そして、気になる勤務条件や給与は

どうなっているのかというと、

 

まだ検討中のようですが、

中途採用の職務経験12年(34歳)の

月給モデルは28万4100円と

なっているようです。

 

今回の採用はこれよりだいぶ上の

世代なのでその辺も加味した金額に

なるのでしょう。

 

この公務員枠の拡大は

就職氷河期世代には朗報か!

 

といきたいところですが

採用倍率はものすごいことになりそうですね。

 

この世代はどこまでいっても

ライバルが多い年代といえそうです。