中小企業の人手不足の原因とはやはりこれが大きいですよね。
中小企業が人手不足と昨今かなりいわれていますね。
いわゆるアベノミクスの経済政策の効果は、一見うまくいってるように見えます。
発表している数字を見ても、失業者は減って雇用者数は増加しているのです。
ならば、雇用は改善されているんじゃないか、ということになるのでしょう。
しかし、中小企業は深刻な人手不足に陥っているのです。
原因はいくつかあるといわれていますが、
大きく分けると「人口動態」「給与・労働条件の悪さ」
「企業と求職者でのミスマッチ」などが挙げられます。
しかし、この中でも
真の理由となっているのは給与・労働条件の悪さではないかと思います。
景気拡大したから人が足りなくなっている、
なんていう理由も聞こえてきますが、給与・労働条件がよければ
大企業からも転職してくる人はいるはずです。
中小企業は仕事の全体への関わり具合などは、
大企業にいるよりもずっと裁量権が与えられ、幅広く業務にかかわることができ、
やり甲斐という面から見れば大企業よりも優っている面もあると思います。
しかし、就職や転職する人は中小企業を選ぶ人が少ないのです。
実際、中小企業庁が発表している「中小企業の雇用環境と人手不足の現状」
によると、転職者に関しては、大手企業から中小企業へ転職する人よりも、
中小企業から大手企業へ転職する人(または大手企業から大手企業へ)が
大幅に増加しているということです。
これは「新卒・中途求職者問わずに、中小企業よりも大手企業が人気である」
ことを示しています。
大企業と中小企業の賃金格差は約20年間変わっていない
ということもいわれています。
こうなると、中小企業=安月給のブラック。
という図式が働く世代にはインプットされてしまっていると思います。
中小企業が人手不足から脱出するには、給与・労働条件をよくしていくことが
急務だと思います。
そんなことできるかよ、などと言って後回しにしていると
状況は悪化していくばかりでしょう。
また、だからといって体制や環境を整えるだけでは実は難しかったりもします。
従業員どうしの信頼関係や会社に対するコミットメントを高めることも
非常に重要となってきます。
これは従業員エンゲージメントとなどと呼ばれていまして
最近特に重要視されています。
こうなると抜本的にビジネスモデルを見直す必要があるかもしれません。
時代に合わせて、自社の強みを活かしつつ、
効率化できるところは改善することです。
今後はさらに人手不足感は高まってくることは間違いないと思われます。
現状は問題がなくても、時代に合わせた取り組みをしているかどうかで、
今後の企業の成長力には大きな差が生まれてくるでしょう。